「一九四五年一月二十八日 米國ノ攻撃ガ悪化ス。毎日出撃シテイル氣サヘスル」
緊迫した表情で戦闘機に乗る隊員、離陸後の燃料漏れで不時着を余儀なくされた兵隊、山の上を飛んで行く軍機のイラストなどとともにつづられた絵日記。漢字には旧字体が用いられ、太平洋戦争当時の人が書いたように見える。だが、筆者は熊本県菊池市に住むパート従業員、坂本眞菜さん(23)。戦争を知らない世代でありながら、毎日1作品ずつSNSへ絵日記をアップし続けているのは、なぜか――。
記事の後半では、史実に忠実に戦争を描く絵日記に込めた思いを語ります。ロシアによるウクライナ侵攻という戦時だからこそ、伝えたいことがある、と言います。
絵日記の中で“書き手”として登場するのは、激戦下を生きた特攻隊員やその家族、アメリカ人の捕虜たち。全て架空の人物だが、坂本さんが戦争体験者に話を聞いたり史料を読み込んだりして、史実に基づいて書いた。「体験者からは、伝えて欲しいという意思を感じる。自分たちがしっかり伝えていかなければ」と語る。
最初に太平洋戦争のことを調…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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