日曜日の朝、沖縄県読谷村の男子高校生(17)は朝食を終え、何げなくスマホでツイッターを見ていた。トレンドに「#(ハッシュタグ)米軍基地」が入っている。
5月15日。沖縄が日本に復帰して50年となる節目の日のことだ。
「沖縄に米軍基地は必要」
「中国が攻めてきたら、誰が守ってくれると思っているんだ」
ハッシュタグを付けた投稿の一覧には見慣れた内容が並んでいた。
ふと、自分の思いもツイートしてみようと思った。
〈高校3年生、沖縄県中部在住です〉
〈沖縄にある米軍基地についてのスタンスは極力減らしていき、日本全土で負担を分散させるべきだと思います〉
中学生の頃に作ったアカウントは、これまでは趣味のロボットに関する投稿が中心。「フォロワーは誰も興味ないだろうな」と思いつつ、トレンドに乗じて「バズり」を狙う気持ちもあった。
祖父から聞いた意外な「覚悟」
続けて書いたのは、今年の正月に祖父から聞いた話だった。
80歳になる祖父は、米軍基…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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