石平道典 千葉雄高
東京都千代田区道「神田警察通り」の整備に伴う街路樹伐採問題で、区は6日未明、街路樹のイチョウ4本を伐採した。昨年4月に2本を伐採して以来で、樋口高顕区長は7日、「計画内容に沿った整備作業を粛々と進めていく」とするコメントを発表した。一方、伐採に反対する住民側は同日都内で記者会見し、「伐採を強行することは到底許されない」と抗議した。
問題となっているのは、区道約1・4キロを整備するうちの2期工事分(約250メートル)。区は神田警察通り周辺の街づくりを進める一環として、歩道を拡張し、歩行者と自転車の通行スペースを設ける。そのために沿道のイチョウ32本中30本を伐採し、2本を移植する計画を進めてきた。拡幅後の歩道には39本のヨウコウザクラを植えるという。
区の伐採方針に対し、地元住民が「合意形成が不十分」などと反発。昨年4月27日、反対する住民ら約20人が現場で抗議するなか、区はイチョウ2本を伐採した。住民側はその後、樋口区長を相手取り、工事代金の支払い中止などを求めて住民訴訟と国家賠償請求訴訟を東京地裁に起こし、現在係争中だ。
伐採再開の理由は
いったんは中止していた伐採…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル