「統合失調症の疑い」指摘されたが受診させず 川崎市の男性監禁事件

 川崎市の自宅で長男(当時37)を4カ月にわたって監禁したとして、両親と妹の3人が逮捕監禁容疑で逮捕された。長男には精神疾患があったとみられるが、医療機関は受診していなかったという。父親は容疑を認め「外に出して迷惑をかけたくないと思った」と供述しているという。

 麻生署によると、逮捕されたのはいずれも無職で父親の横山直樹(70)、母親の順子(65)、妹の奈々子(36)の3容疑者。3人の逮捕容疑は昨年5月~9月、長男の雄一郎さんの両手足をロープや手錠などで縛り自宅に監禁したというもの。雄一郎さんが死亡したため、直樹容疑者が同署に通報し発覚した。

 現場は木造2階建ての住宅。直樹容疑者の署への説明によると、雄一郎さんは大学生だった17年ほど前から両親に暴力を振るったり、大声を上げたりするようになったという。その際、川崎市麻生区役所に相談し「統合失調症の疑いがある」と指摘を受けたが、医療機関は受診しなかったという。

「外に出ると他の人に迷惑」 自宅で両手両足を拘束

 5年ほど前からは雄一郎さん…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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