「絶対あかんよ」 道頓堀に飛び込んだ男が語る、阪神優勝の熱狂

 いまから38年前の1985年11月2日、阪神タイガースが日本一になった日、大阪・道頓堀川に飛び込んだ男がいた。高校2年生だった落語家の桂福若(ふくわか)さん(54)。「道頓堀に飛び込んだら、絶対あかんよ」。当時の熱狂を振り返ったうえで、そんなメッセージを寄せてくれた。

 ――なぜ道頓堀に

 僕、本当は巨人ファンなんです。王貞治さんの大ファンで。巨人の帽子をかぶってたら、近所のおっちゃんに「教育に悪いことすな」と怒られていました。

 この年の阪神は勝ちまくってた。だけど、同級生に「阪神なんて絶対優勝するか」って言うてもうたんです。

 「優勝したらどうすんねん」

 「道頓堀にでも飛び込んだるわ」、と。

 はなし家になろうと思って、師匠(父親の4代目桂福団治)について劇場(道頓堀角座。現在は閉館)にも行ってたんです。それでパッと、「道頓堀」と。

 ――日本一の日は?

 同級生と2人で道頓堀に行ったら、ものすごい数の人がギュウギュウ詰めになってて。同級生が「飛び込め!」と言うと、周りのおっちゃんたちが「おー!」と歓声を上げるので、飛び込まないとしゃあない。

 服を脱いで、用意してきた(…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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