東京電力エナジーパートナーから電話勧誘業務を請け負った「りらいあコミュニケーションズ」(東証1部上場、東京)が、顧客との会話の録音データを改ざん・捏造(ねつぞう)していた問題で、自らの音声が不正に編集された顧客らが朝日新聞の取材に応じた。契約を断ったやり取りをそっくり変えられたり、都合のいい部分をつなげて契約が成立したように見せかけられたりしていた。
「これは絶対違います」。朝日新聞が入手した編集の前と後の音声データを聞いて、さいたま市大宮区の女性(84)は誰かが自分になりすまして話していることに驚いた。
女性は2019年10月の実際の電話で、「ホントに私よく分からないの」と時折、口にしていた。しかし、会話は丸ごと作り替えられた。女性役を演じるりらいあ社の社員の声は甲高い。オペレーターの説明を受けると、「丁寧に教えていただいたので大丈夫」と述べ、東京ガスから東京電力への契約切り替えが済んだ形に変わっていた。
女性には契約を変えたとの認識は全くなかった。その後、湯沸かし器の不調で東京ガスの担当者に連絡したところ、切り替わっていると知らされ、慌てて東京ガスに契約を戻したという。女性は、電話での契約は「年寄りには難しすぎる」。音声の捏造については「考えられない。恐ろしい」と語った。
千葉県佐倉市の高齢男性は、妻が会話した部分も含めて全てを捏造された。
記事の後半では、実際に改ざん・捏造された電話音声のデータを紹介します
取材に対し、妻は「高齢なので…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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