避妊の失敗などで、思いがけない妊娠を防ぐための「緊急避妊薬」。
今は医師の処方箋がなければ手に入らない緊急避妊薬ですが、薬局で買えるようにしようと政府が検討を始めました。
なぜ今、市販化が必要なのか、取材しました。
避妊に失敗した女子高校生…妊娠の不安
【高校生】「ずっと焦ってた。ピル(緊急避妊薬)をもらいに行かないとあかんけど、産婦人科が閉まってて…」
関西の高校に通う18歳のカナさん(仮名)
【高校生 カナさん】
「とりあえず焦ってた、ずっと焦ってた…子供出来たらどうしようって。とりあえずピル(緊急避妊薬)を飲まないといけない、という状況になっちゃって…。自分がしてしまったことやからどうにかしないといけないし。でも子供ができてしまってからだと遅いとはわかっていたので…余計焦りました」 妊娠しているかもしれない・・・
不安のなかで、手が届かなかった「緊急避妊薬」。 ≪緊急避妊薬(アフターピル)とは≫
避妊の失敗や性暴力などで、思いがけない妊娠を防ぐための薬。
性行為の後に服用(72時間以内)することで、排卵を遅らせたり着床をブロックしたりして高い確率(約85%)で妊娠を防ぐことができる。
海外では、約90か国で薬局で買うことができて、薬剤師から説明を受けられる。
現在日本では、医師の診察を受けて処方箋をもらわなければ入手できない。 しかし、政府は先週、処方箋なしで薬局で購入できるようにする方針を示したのです。
年齢を理由に受診断られ… 薬を手に入れたのは”4日後”
なぜ、緊急避妊薬の市販化が求められているのでしょうか。
高校生のカナさん(仮名・18歳)は、新型コロナウイルスの影響で学校が休みになる中、先輩と頻繁に会うようになり、ある日性行為にいたりました。 【高校生 カナさん(仮名)】
「避妊できる、してもらう状況を作れなくて、そのまま進んでしまって。自分でもやばいなと思ってたけど、どうしても言えなかった状況で」 ――Q:どうして言えなった? 「年上の人っていうのと、その人のことが好きで言いづらかった、あと行動が先に進んでいて…」 カナさん(仮名)は断り切れなかった自分が悪いんだと、誰にも相談できずに一人で緊急避妊薬を手に入れようとしました。 しかし… 【高校生 カナさん】
「そういう行為をしたときにちょうどGW始まったときで、不安になって焦りに焦って、病院行かないとあかんな、ピル(緊急避妊薬)をもらいに行かないとあかんなと思ったけど婦人科が閉まっていて…」 インターネットで知ったオンライン診療で緊急避妊薬を手に入れようとしましたが… 【高校生 カナさん】
「身分証か保険証の写真を送らないといけなくて、『年齢がダメなので診療ができません』と話を切られてしまって。『平日に婦人科を行くことをおすすめします』って言われてしまいました」
Source : 国内 – Yahoo!ニュース