東北大の大野英男総長は昨年、入試の一般選抜について「全て総合型選抜へ移行したい」と表明した。これまで増やしてきた総合型の枠をさらに広げ、「未来を描ける人」「多様な才能を持つ人」を世界から集めたい、と狙いを語る。(上野創)
――昨年9月、国際卓越研究大の認定過程で、入試の全てを将来、東北大が「AO入試」と呼ぶ総合型選抜にすると打ち出しました。
現在は一般選抜で点数順に決めるのが最も公平と受け止めている。今後は、学力を担保しつつ多様な人を受け入れる入試が必要だ。少子化のなか、大学が多様な人材を集め、そういう人が活躍できる教育がポイントになる。そのためにAO入試シフトを進める。
AO入試は2000年に導入し、全入学者の30%に達した。学ぶ意思、意欲が高く、学生全体を引っ張ってくれている集団と評価している。
――今後の進め方は?
来年度中に「アドミッション機構」を作り、国内向けにAO入試の企画と改善、海外向けに優秀な留学生を集める戦略を担当してもらう。学部の留学生比率を今の2%から10年後に9%、25年後には20%に上げ、入った瞬間に「グローバル」と感じる大学にしたい。
積極的に学生を選ぶリクルー…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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