森直由
せんべいの真ん中に、大きく「義理」の2文字――。1856年創業の手焼きせんべいの老舗「富士の山菓舗」(兵庫県明石市)が、14日のバレンタインデーに合わせて「義理チョコ」ならぬ「義理せんべい」を販売している。売れ行きは予想以上だという。
母の日やハロウィーンなど季節に合わせたせんべいを企画してきた7代目店主の原田岳秋さん(35)が、「くすっと笑えるような新商品を」と初めて考案。直径約7センチ、厚さ約3ミリの円形のせんべいに義理と記されている。
原料は小麦粉や砂糖、たまごなどで、あっさりとした甘みがある。パッケージに「『本命』成分は入っておりません」「義理だとしてもお返しを」などと書かれている。
原田さんは「どこからどう見ても義理なので、相手に何も期待を抱かせることなく気軽に渡せる。今後もせんべいを身近に感じてもらえるような商品を考えていきたいです」。2枚入りで税込み120円。14日まで販売する予定。(森直由)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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