羽田空港と東京駅を直通18分で結ぶJR東日本の「羽田空港アクセス線・東山手ルート」が2日、本格的に着工した。東京モノレールや京急空港線を乗り継ぐ現在のルートより10分以上の短縮となる。JR東は2031年度の開業を目指している。
東山手ルートの総延長は12・4キロ。羽田空港の国内線ターミナル付近の地下に新駅を設ける。品川区内の「東京貨物ターミナル」まで新たにトンネル(約5キロ)を開通させ、休止中の貨物線「大汐線」を使って田町駅付近で東海道線に乗り入れ、東京駅方面とつなぐ。
東京駅から羽田空港までは、浜松町駅か品川駅で乗り換える現在のルートだと30分前後かかるが、東山手ルートだと乗り換えなしで18分だ。さらに上野東京ラインを通じて宇都宮、高崎、常磐の各線と直通運転が可能で、1日72本の運行が予定されている。
JR東日本が主体となって首都圏で鉄道新線を建設するのは1987年の会社発足以来初めてで、総工費は約2800億円。2日の起工式でくわ入れをしたJR東の深沢祐二社長は「発展を期待できる羽田空港と東京駅を結ぶプロジェクトは、将来の首都圏ネットワークで大きな位置づけとなる」と話した。
他にも「西山手ルート」と「臨海部ルート」の構想も
羽田空港アクセス線には他に…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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