生後7カ月の娘を窒息死させた疑いで、母親が26日に群馬県警に逮捕された。事件があったとされる群馬県太田市の自宅周辺では「穏やかな家庭。殺人なんて信じられない」との声が聞かれた。
県警によると、田中瑠名(るな)容疑者(31)=新潟県長岡市飯塚=は2020年4月23日午前10時ごろ、太田市大原町の当時の自宅で、古川澄果(きよか)ちゃんの鼻や口を手でふさぐなどして窒息死させ殺害した疑いがある。「育児のことなどで悩んでいた」などと容疑を認めているという。
捜査1課によると、田中容疑者は新潟県に実家があり、当時、夫と3歳の長男、澄果ちゃんとの4人暮らし。事件当時、夫は不在だった。
太田市によると、澄果ちゃんは4カ月の定期健診を受けていた。また、東部児童相談所(太田市)にも、本人や周囲から相談、通報などはなかったという。
近隣住民によると、田中容疑者は地域のごみ拾いにも澄果ちゃんを抱いてまめに参加し、長男と3人で散歩する姿も見かけた。「ご主人と2人で自宅の庭づくりをしていた」とある主婦は話した。澄果ちゃんが生まれた時は、夫がうれしそうに名前を教えてくれたのを覚えている。「笑顔を絶やさない優しいご夫婦。事件は考えられない」と驚いていた。
田中容疑者は澄果ちゃん死亡後の昨年6月、自宅で重傷を負って前橋市内の病院に入院。その後離婚したという。県警は退院を待ってこの日逮捕した。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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