「脱竹」。芸人らが松竹系芸能事務所から移籍・独立して活動する行為を指す。ネット上の百科事典ウィキペディアに載っている俗語で、主な脱竹者の一覧も掲載されている。「僕もここに名を連ねるくらい有名になりたい」。そう夢見る元松竹芸人は今年もM―1グランプリに出た。
「どうも~。(お笑いコンビの)アーモンドフェイスです」
つっこみのシャケタロウは30歳になった。
限界まで刈り上げた髪がトレードマーク。養成所NSCを出て吉本芸人になったばかりだが、松竹にいた5年ほどを含めるとフレッシュじゃない。
M―1は何度も出ているが、今年は作戦を変えた。「相方を1人に絞ったんです」
相方6人、渡り鳥作戦
養成所時代は相方を取っかえ引っかえしていた。複数のユニットを掛け持ち、昨年のM―1には6組のコンビで出場した。
つまり、漫才の相方が6人。
1日に4回本番が回ってくる日もあり、衣装もそのまま次の出番へ。舞台に上がると客席がざわつく。
この芸人、さっきも見たような……。
相方をとっかえひっかえで出た昨年のM-1。その後、勝つために、ある決断をします。
司会者に叫ばれる。「何回出…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル