東海大学付属熊本星翔高校(熊本市東区)の体育教員でサッカー部のコーチだった男性が、部の監督からいじめを受け精神的苦痛を被ったとして同校を運営する学校法人東海大学を相手取り、約230万円の損害賠償を求める訴えを熊本地裁に起こしたことが22日分かった。提訴は12月20日付。
訴状によると、男性は2015年4月、任期付き職員として採用され20年3月まで体育の教員として同校に勤務。サッカー部のコーチもしていた。
同部の監督やコーチは毎年春と秋に、スポンサー企業から新調した練習ウェアなどが提供されていた。ところが19年春、男性にのみウェアが支給されず、その秋も男性にのみ支給されない状況が続いた。監督の指示があったという。
このほかにも男性は監督から無視されたり、避けられたりしたという。
男性側は、学校には、こうしたいじめが発生しない環境を構築する義務があった。また、男性がいじめについてほかのコーチに相談していたにもかかわらず放置され、いじめについての調査や再発防止措置も不十分だったと主張。学校側に安全配慮義務の違反があったとした。
東海大学は取材に対し文書で「係争案件となりますので、コメントは差し控えさせていただきます」と回答した。(吉田啓)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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