「自分の持っている球種に磨き」 佐々木朗希、地元で来季の決意語る

 プロ野球・千葉ロッテマリーンズの佐々木朗希投手が12日、地元の岩手県大船渡市に帰郷し、記者会見に応じた。米大リーグで活躍する大谷翔平選手、菊池雄星投手らを生んだ岩手。その場所で、完全試合の達成など今季の活躍を振り返るとともに、来季への抱負などを聞かせてくれた。

 記者会見は、ふだん千葉を拠点に活動する佐々木投手をなかなか取材できないとする地元岩手のメディアが、今季の活躍などの話を聞きたいと球団に要望し、実現した。

 会場は、大船渡市内のホテル。佐々木投手はワイシャツにスラックス姿で取材陣の前に現れ、時おり笑顔を見せながら質問に答えた。

今季一番うれしかったのは「完全試合」

 今季一番うれしかった瞬間は? この問いに対しては、「完全試合かな」。

 4月10日、オリックスを相手に、一人も走者を許さない完全試合をやり遂げた。史上最年少の20歳5カ月での快挙。13者連続奪三振も記録した。

 最近では、相棒の松川虎生捕手とともに、バッテリーの合計年齢38歳330日(完全試合達成時)が「プロ野球における完全試合を達成した投手と捕手の最年少(合計年齢)」として、ギネス世界記録に認定された。

 このほか、日本代表「侍ジャパン」にも選出されている。

 まさに、「令和の怪物」ぶりを見せた1年だった。

 その上で、「(完全試合の)成績は消えることがないのですごくうれしかった。ただそれ以上に、プロの選手として長く活躍することやタイトルを取ることなど、別の目標もある。1試合だけでみたら良い成績だけど、それで終わらずに、たくさん印象に残るような試合をつくっていきたい」と話した。

地元の野球環境、徐々に改善

 来年3月には第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が予定されており、日本を背負って、という期待もかかる。

 佐々木投手は「出たい人が全員出られるわけではない。責任やプレッシャーも伴う。前回の(侍ジャパンの)強化試合は納得できるボールも少なかったが、ああいう舞台を経験できて良かったし、次にするべきことは分かったので、オフはそこをつぶせるようにしたい」。

 「日本代表では大谷翔平選手(岩手県奥州市出身)と同じチームでプレーできるかもしれない」という質問には「まだ会ったこともない、すごく雲の上の存在。野球人としてみんなが憧れるスーパースターとチームメートになれるように、僕が頑張りたい」と語った。

 また、地元の野球少年にエールもおくった。

 「僕たちの時は東日本大震災後でグラウンドには仮設住宅もあったが、環境は徐々に良くなっている。その環境を精いっぱい活用して練習に励んでほしい」(西晃奈)

記事後半では、佐々木朗希投手の一問一答を紹介します。完全試合達成など今季の活躍を振り返り、来年のWBCへの思いなどを語っています。

勝った後はすごく興奮、楽しいのは一瞬

 ――9勝4敗で終えた今シーズンの感想は

 開幕前に自分の中で目標の数…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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