「自宅のように看取りたい」 黒衣に徹し、家族に介護を明け渡す

 必要に応じて自主事業「お泊まりサービス」も提供する宅老所「いしいさん家(ち)」(千葉県)では、デイサービスとして利用する「通い」から「泊まり」へ移行してきたお年寄りを、なじみのスタッフらが看取(みと)ることが多い。

 しかし2020年秋、千葉市有料老人ホームから移ってきた三喜子さんの場合は違った。コロナ禍で多くの施設が面会を禁じていた時期に、家族が「看取りの場」として選んだのだ。

 当時、食事を受け付けなくなって緊急入院した病院で嚥下(えんげ)機能が落ち、「絶飲食」と告げられていた三喜子さん。家族が入所を頼んできた日のやりとりを、代表の石井英寿(ひでかず)さん(48)は鮮明に覚えている。

 「『このまま病院にいたら…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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