6月中旬、愛知県内の自民県議や市議がそんな危機感から集まった。
新型コロナウイルスの感染対策やワクチン供給、東京五輪をめぐり政権与党は批判の矢面に立つが、この日の「危機感」はそういう話ではなかった。
議題の中心は次の県連会長選と、それを行う「県連大会」をいつ開くかだった。
自民は4月の衆参3選挙で全敗、7月の東京都議選も目標に遠く及ばなかった。逆風下の衆院選を予期させる動きが続いたこの間、愛知県連(会長=藤川政人参院議員)で起きていたのは「県連会長の座」をめぐる国会議員の騒動だ。
県連幹部が5月上旬、丹羽秀樹衆院議員(愛知6区)を「話もせずに走り出し、藤川が不愉快に思うだろう」と電話でたしなめた。
丹羽氏が「次の県連会長選に出る」と、あいさつ回りを始めたからだ。
かつて「民主王国」と呼ばれ…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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