東京電力福島第一原発事故の被災地で、原発に頼らない再生可能エネルギーの普及に努める福島県楢葉町が、町内の太陽光発電施設の急増に頭を悩ませている。町が魅力とうたう里山の原風景が損なわれることもあり、悲願の住民帰還や新規転入を促すのにマイナスとなりかねないためだ。10日には住民代表や有識者らの検討会を立ち上げた。
「豊かな自然を気に入って移住してきたのに、家の前に太陽光発電施設ができてがっかりした」。町には直接的、間接的にこんな声が寄せられている。
町によると、特に町西部の山沿いの地域で太陽光発電施設が次々に造られているという。設置を町への届け出制にした昨年5月からのほぼ1年間だけでも、計画は124件にのぼる。
南北に走る国道6号から西側…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル