シンガー・ソングライターで京都大教授の細見和之さん(61)はこの春、歌詞集「京大からタテ看が消える日」を編んだ。「自由と対話」をうたう京大を、「現実を改竄(かいざん)している」と批判する。京大を深く愛しているからだ。18日に大阪でソロライブの舞台にたつ。
「自由と平和のための京大有志の会」が10月27日、「歴史の忘却に抗して」という集いを京大で開いた。イスラエルがパレスチナ人にしてきたことを現代アラブ文学者の岡真理さんに教えてもらったあと、会員も発言した。いずれも京大教授の駒込武さん・小関隆さん・小山哲さんは、では京大はどうなのか、自分はどうなのかを語った。「遠く」だけを批判してかっこうつけることをよしとせず、自分の職場や研究領域という「近く」を問いただした。
細見さんによると、こうした自由の体現者を煙たがる雰囲気が近年の京大には漂う。たしかに基本理念に「自由の学風」や「対話を根幹」とする教育をかかげてはいる。実践してきた歴史もあった。そう見なす世間の目もある。
現実はどうか。吉田寮と熊野…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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