「花は勝ち気そうで弱さもある子」 所属団体幹部が悼む

 フジテレビの恋愛リアリティー番組「テラスハウス」に出演していたプロレスラーの木村花さんが亡くなった。木村さんが所属していた団体「スターダム」のエグゼクティブプロデューサーを務めるロッシー小川さんが25日、東京都内で報道陣の取材に応じ、急死を悼んだ。主なやりとりは以下の通り。

 ――木村さんが亡くなった。

 「将来の逸材でした。私どもの『スターダム』だけでなくて、プロレス界にとっての損失です。花は、勝ち気そうで弱さもある子でした」

 ――死去の知らせが入った23日の状況は?

 「うちの選手から連絡があった。ずいぶん会っていなかったし、びっくりするしかなかった。試合があって、会場で会ったり、練習場で会ったりしていたら違ったと思うが……」

 ――コロナ禍で練習も試合もできなかった?

 「常日頃は、仲間と一緒だったが、今回はそういう状況ではなかった。プロレスをしていれば、SNS上で何か言われても、吹き飛ばせたかもしれないし、誰かが一緒にいてあげられた」

 ――木村さんに最後に会ったのは。

 「3月の終わりでした。そこからは興行もなかったですし、会えなかった」

 ――その時の様子は?

 「元気でした。その後、5月1日の私の誕生日に、ラインのやりとりをしました。『今度、家で食事をつくりますから、一緒に食べてください』などと連絡があった」

 ――出演していた「テラスハウス」で、木村さんは「プロレスを皆に知ってほしい」と言っていた。

 「そうですね。だから、いつまで出演するのと聞いた時に『4月の大きな大会までは出演したい』と。個人的なこと以上に『スターダム』を盛り上げたい一心だったと思う」

 ――「テラスハウス」を制作しているフジテレビとの話し合いは?

 これからです。

 ――木村さんへの中傷に対し、情報開示請求をすべきだとの声もある。

 「まず、ご遺族と話し合いをしていかないといけない。(個人的な意見とした上で)この期に及んでも、やはり、(誹謗(ひぼう)中傷を)繰り返している人もいる。ただ、(情報が開示されるまで)すごい時間がかかる。(中傷に対しては)何らかの措置があることを示していかないと、減らないですよ」

 ――ロッシーさんにとって、木村さんはどういう存在でしたか?

 「大事な大事な選手です。選手は実の娘ではないけど、娘みたいなものですよ。娘であり、これから将来を嘱望されるプロレスラーであり、もっともっと一緒に色んなことをしたかった。世界で通用するプロレスラーになれたと思う。まだまだ、これからでした」


Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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