東京都の千代田区道「神田警察通り」の整備に伴う街路樹伐採問題で、伐採に反対する住民が8日、樋口高顕区長に対し、工事代金の支払いの中止を求める住民訴訟を東京地裁に起こした。同様の訴訟は2件目。
訴状によると、伐採の契約を認めた区議会の議決は、「既存の街路樹を伐採しないと道路整備できない」などとする区の虚偽答弁に基づくものだと主張。議決は無効で、無効な議決による契約は地方自治法違反と訴えている。
さらに、伐採対象の街路樹のイチョウ30本のうち、区が実施した樹木医の診断で「不健全」と診断されたのは1本だけだったと指摘。伐採の必要がなく、貴重な緑陰をつくる街路樹を伐採するのは、必要のない経費の支出を伴う契約で、地方自治法と地方財政法に違反すると主張した。
また、区が住民の合意形成の…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル