歌舞伎町などの繁華街を抱える東京都新宿区では、飲食店従業員を対象とした新型コロナウイルスのワクチン接種が6日から始まっている。
接種は区役所分庁舎で行われ、区内のエッセンシャルワーカーに加え、同区で働く飲食店従業員(18歳以上)を対象としている。12月中旬まで行われ、区ホームページから予約を受け付けている。
1日300人の枠があり、7日は208人が予約し、65人の飲食店従業員がワクチンを接種した。
歌舞伎町のキャバクラ店で働く女性(28)は、店の来客数がコロナ以前の水準に戻ってきていることを懸念し、「人と接する仕事なので、お店のためにも、自分のためにも接種しにきました」と話した。
昨年の第2波では、歌舞伎町でクラスターが相次いだ。現在の第5波では、「夜の街」関連の感染者数は減少しているものの、若年層を中心に感染拡大がおさまっていないという。新宿区の担当者は「繁華街の飲食店は区の基幹産業と捉えています。ワクチン接種をすすめて、一日でも早く街の活気を取り戻せるようにしていきたい」と話す。(藤原伸雄)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル