「被災者に光を示した」「大きな見識失った」 五百旗頭さん悼む声

 6日亡くなった政治学者の五百旗頭真さんは、東日本大震災熊本地震の復興に向けた有識者会議でトップを務め、リーダーシップを発揮した。「一つの見識を失った」。ゆかりのある人たちから悼む声が相次いだ。

 2011年、東日本大震災の翌月に発足した復興構想会議。議長となった五百旗頭さんは「創造的復興」を掲げた。

 「被災者にとって光が見える言葉だった。頼りにしていた方だった」。震災時に岩手県陸前高田市の市長だった戸羽太さん(59)は振り返る。

 ともに10年近く復興行政に携わった岡本全勝・元復興庁事務次官は「政権内に防災・減災の哲学を植え付けた」と五百旗頭さんの功績を語った。

 「100年に1度の津波は防ぐ。千年に1度の巨大な津波は逃げて被害を減らす。明確に考えを示してくれたおかげで、被災した宅地の高台移転をしやすくなった」

 宮城県村井嘉浩知事は「現在、復興の総仕上げの段階まで歩みを進められてきたことは、(五百旗頭さんの)強いリーダーシップのお陰だ」とのコメントを出した。

 政治学者の五百旗頭さんが災…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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