主要7カ国首脳会議(G7サミット)にあわせて来日し、広島を訪問していた韓国原爆被害者協会の会長ら約15人が21日、長崎原爆で犠牲になった韓国人を悼む慰霊碑や長崎原爆資料館などを訪れた。「被爆者の記録を残す努力は日韓ともに必要だ」と語り、平和への祈りを捧げた。
当事者としての思いを伝えるため、広島から長崎入りした訪日団はこの日朝、原爆資料館前に建立された慰霊碑に集まった。碑を掃除し、韓国から持ち込んだ菓子やお酒を供え、地面に伏すお辞儀をして原爆犠牲者を追悼した。その後、資料館や国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館を訪れた。
訪日団の一人で、長崎で2歳のときに被爆したという金光子(キムグァンジャ)さん(80)は慰霊碑の前で「二度とこんなことがないように」と祈った。原爆資料館では、被爆証言者として紹介されているという母親の映像を見ながら、自身の幼い頃の様子を振り返った。
国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館などによると、金さんは勉強のため長崎に来た両親と暮らしていたが、8月9日に市内の爆心地から約2・2キロの付近で被爆。家は潰れ、体に複数のガラスが刺さった。爆風で飛ばされた影響で腰が曲がっているという。
金さんは戦後、学校の教科書…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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