福田純也
一人暮らしの70代女性に対する特殊詐欺被害を防いだとして、和歌山県橋本市の紀陽銀行橋本支店(小松慎吾支店長)と営業課の足立悠紀子さん(27)に11日、橋本署の保田彰署長から感謝状が贈られた。
同署などによると、昨年12月20日、投資信託の全額解約を申し出た同市内の女性に足立さんが窓口で対応した。解約理由を尋ねると「東京の会社から電話がかかってくる」と急ぐ様子で、解約理由を話さないなど不審な様子から詐欺被害を疑い、上司を通じて橋本署に情報提供した。
署が女性に事情を聴くと、5日ほど前から身に覚えのない高額な商品購入の未払い金請求を電話で受けていた。要求額は1200万円に及び、様々な肩書を名乗る6人以上から「警察に言ったら捕まりますよ」などと代わる代わる迫られていたという。
感謝状を受け取った足立さんは「女性は誰にも相談できず、おびえて苦しそうな様子でした。救うことが出来て本当に良かった」と取材に述べた。保田署長は「感謝しかない。官民連携で特殊詐欺を1件でも防いでいきたい」と話した。(福田純也)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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