岩城興
千葉県成田市の小学生小倉美咲さん(9)が2019年9月、山梨県道志村のキャンプ場で行方不明になって21日で2年になるのを前に、母親のとも子さん(38)や県警が20日、キャンプ場近くで情報提供を求めるチラシを配った。
とも子さんはこの日、チラシ3千枚を用意。県警大月署員やボランティアらと配布し、「無事に戻ってきてくれると信じている」と話した。「必ず見つける」との意気込みから美咲さんが不明になった当日と同じ服装姿で配った。一方で「正直ここに来るのが苦しい」とも語った。
2年間、自らチラシやネットで情報を募ってきた。チラシには美咲さんの体格や口元のほくろなど特徴を記した。ボランティアの協力を得て、これまで全国に4種類68万枚を配ってきた。ネットで誹謗(ひぼう)中傷を受けることもあるが、寄せられた情報の7割がネット経由という。ツイッターのフォロワーは1万7千を超え、「多くの方に届くなら」と続けるつもりだ。
美咲さんは友人や家族とキャンプ場を訪れ、友人のいる場所に向かうと言って、広場から走っていったまま足取りが分からない。県警によると、この2年間で4100件以上の情報提供があった。
県警は21日、キャンプ場周辺を捜索する。情報は家族のホームページ(https://misakiogura.com/)か、県警大月署(0554・22・0110)へ。(岩城興)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル