「解体業の収入激減」と偽書類 暴力団幹部、貸付金だまし取った疑い

 コロナ禍で収入が減った世帯向けの「総合支援資金」を東京都からだまし取ったなどとして、警視庁は指定暴力団極東会傘下の幹部組員の朝日伸一容疑者(60)=東京都港区麻布台2丁目=を詐欺容疑で逮捕した。捜査関係者への取材で分かった。「申請内容は正当だった」と容疑を否認しているという。

 総合支援資金は保証人が不要で、無利子で貸し付けを受けられる。

 捜査関係者によると、逮捕容疑は昨年5~7月、組員であることを隠したうえで、解体業の収入がコロナ禍で激減したとする虚偽の書類を都社会福祉協議会に提出し、総合支援資金計45万円をだまし取ったというもの。同庁は、朝日容疑者が福島県からも同様の支援金65万円を詐取した疑いもあるとみて調べている。

 国や地方自治体によるコロナ禍の支援・給付金をめぐっては、暴力団組員や周辺者が関与したとされる詐欺事件の摘発が相次いでいる。

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment