被爆地・広島で開かれた主要7カ国首脳会議(G7サミット)で、ウクライナのゼレンスキー大統領に面会した被爆者の小倉桂子さん(85)が22日、広島市内で報道陣の取材に応じ、同氏の様子を振り返りながら「核兵器の恐怖をよくわかって下さったと感じた」と話した。
小倉さんは8歳の時、広島の爆心地から約2・4キロで被爆。これまでも海外の要人らに英語で被爆体験を語ってきた。サミット期間中はG7各国や招待国の首脳らと面会し、被爆の実相を伝えた。
ゼレンスキー氏とは21日夕、広島市の平和記念資料館で面会。2歳の時に広島で被爆し、12歳で亡くなった佐々木禎子(さだこ)さんの折り鶴について伝えたことを明らかにした。小倉さんは原爆で失われた小さな命を思い、泣きそうになったという。ゼレンスキー氏が熱心に聴き入る様子に「きっと彼も涙をこらえているんだろうなと感じた」と話した。
その後、原爆投下で街並みが一瞬で廃虚となる様子を映像で表現した展示「ホワイトパノラマ」の前に移動し、自身の被爆についても話した。「ゼレンスキー氏は何もおっしゃらず厳しい顔をしていた」という。そして、パノラマの映像に祖国を重ねていたのでは、とその胸中を察する。
原爆の投下直後、被爆者が川…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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