千葉県の住宅街にある一軒家。朝、女性(36)が2階にある自室のベッドでまどろんでいると、突然ドアが開き、知らない男たちが入ってきた。
男の1人に告げられた。「私たちと一緒にきてもらいます」
続けて、こうも問われた。「将来のこととか、ちゃんと考えてるの」
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男たちとともにドアを開けた母は、すぐに姿を消した。2017年10月のことだった。
夕方まで、7時間にわたる「説得」が始まった。
女性はその2年前から自室にひきこもり、たまにコンビニに出かけるのがやっとの状態だった。母との仲も険悪で、父は別居中だった。
「自立センターの相談員」。母の依頼で来たという男はそう名乗った。「役所の福祉関係の人なのかな」と思ったが、公務員にしては雰囲気が粗暴に感じられた。
「引き出し屋」と呼ばれる業者の実態をルポする連載の2回目では、部屋から連れ出された娘や息子がその体験を語る。
自分は下着もつけず、部屋着姿…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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