「読みなさい」をやめた学校図書館 ゲームに私語OK、ゆるさの理由

 こたつ、ハンモック、お菓子、ゲームソフト。およそ学校にふさわしくないモノであふれている図書館がある。読書や勉強だけではない使い方ができると、生徒たちにも好評だ。

 いったいどんな図書館なのか。

 放課後を告げるチャイムが鳴ってからほどなく、生徒たちが続々と図書館にやってきた。

 マンガを読んだり、おしゃべりしたり、こたつでくつろいだり……。メダカの世話をする生徒もいる。

 館内には「古着を譲ります」コーナーや、人気アニメのコスチュームが置かれている「コスプレ撮影コーナー」もある。

 入り口には呼び込みの音楽が流れ、さながらスーパーのようだ。

 試験期間や勉強ゾーンを除けば私語もOK。教室でも部活でもない、もう一つの居場所として図書館は生徒たちにすっかり定着した。

 ここは、埼玉県立飯能高校。校内では「すみっコ図書館」と呼ばれている。

かつて人が誰も来なかった図書館を変えたのは、7年前に赴任した司書の思いでした。何げなく立ち寄った生徒が居場所にできる。そんな空間づくりの秘策とは。

 7年前に赴任した司書の湯川…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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