「誰が、なぜ?」模試の誤答→正答に書き換え 佐賀有数の進学校

三ツ木勝巳

 佐賀県で1月に行われた県下一斉模擬試験をめぐり、県立佐賀西高校(佐賀市)で2年生4人の誤った解答が、正答に書き換えられていたことが分かった。同校は生徒と教員から聞き取り調査を行ったが、関与した人物などは分からなかったという。

 同校によると、模試は先月6、7日に行われ、2年生は約280人全員が対象だった。10日に答案を返却したところ、1人が1教科の答案について「自分が解答した状態に手が加えられている形で採点されている」と申し出た。確認をしたところ、さらに同じ教科でこのクラスの3人の答案が、同様に書き換えられていたことが判明したという。

 採点は、教科を担当する教員が執務室で行ったが、採点途中で鍵をかけずに部屋を出ることがあったという。同校では、答案に近づく可能性があった教員4人と生徒34人に事情を聴いたが、書き換えに関する情報は得られなかった。

 佐賀西高校は、県内有数の進学校。この模試は、生徒の学習到達度をみるもので、学校での成績には反映しないという。同校では、今後について県教委と相談しながら対応を考えるとしている。野村弘文副校長は「誰がどういう目的でやったかわからないが、答案の管理について不適正な点があった。今後は答案管理の適正化を徹底し、再発防止を図る」と話した。(三ツ木勝巳)

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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