大村秀章・愛知県知事へのリコール署名偽造事件で、地方自治法違反(署名偽造)罪に問われたリコール運動団体事務局長の田中孝博被告(60)らの初公判が24日に名古屋地裁であり、約300人が傍聴券を求めて列をつくった。
地裁職員が当選した番号を読み上げていくと、あちこちから歓声が上がった。
「田中孝博被告ら以外に誰が偽造を知っていたのか真実が知りたい」
リコール署名活動に約2カ月間参加したという名古屋市に住む60代女性も朝から並んだ。
必要な署名数に達するとは最初から考えていなかったが、「活動すること自体に意味があると信じていた」と振り返る。
名古屋駅前などで署名を呼びかけ、多い日には1日500人超の署名を集めたという。
女性は「私たちが集めた署名に偽造は一切ない。それなのに私たちも犯罪の片棒を担いだように思われるのが本当に悔しい」。審理を通じて事実が明らかになることを期待した。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル