定年後の女性のロールモデルが少ない中、女性のセカンドキャリアについて学びながら、互いにつながろうという動きが生まれている。
7年前に発足した「定年女子トーク」は、おしゃべりを通じてつながり、よりよく生きることを目指している。約650人が参加するフェイスブックのグループ上で互いに情報発信しているほか、月1回、都内のカフェで集まったり、講師を招くフォーラムを開催したりしている。
「働き続けてきた女性はまだまだマイノリティー。定年後の本も男性を想定しているものばかりで、とにかく女性目線の情報がなかった」と代表の石崎公子さん(63)は話す。
参加者の多くが「普通」の会社員やフリーターだが、この世代の平均に比べ、子どもがいない人が多いという。「男性は先輩がたくさんいる上、用意されたポジションで成功体験を重ねてきた人が多いと感じます。一方で、女性はさまざまな選択を迫られてきた人ばかり。だからこそ、多様なロールモデルの話を知ることが大切だと思います」
「Next Story」は4年前から、女性のセカンドキャリア研修を手がけている。代表取締役の西村美奈子さん(63)は、富士通でエンジニアとして働いてきたが、定年を前に退職して起業した。大学の研究所で女性のセカンドキャリアについて研究し、定年後の人生について悩んでいる女性が多くいると知ったことがきっかけだ。
研修は3日間の日程で、年2回、開催している。キャリアコンサルタントや大学教員らを講師に、定年後の現実や経済的基盤、キャリアの棚卸し、具体的な行動への移し方など「今から準備すべきこと」を学ぶ。参加費は5万円、定員30人で、次回は5~6月に開催される予定だ。
記事後半では、元「日経WOMAN」編集長の野村浩子・東京家政学院大学特別招聘教授が「均等法世代のやるせなさと希望」について語っています。
セカンドキャリア やりたいことの見つけ方
西村さんによると、受講者は…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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