名古屋市は29日、国特別史跡・名古屋城(同市中区)の正門の壁に、いたずらとみられる落書きが見つかったと発表した。文化庁に「き損届」を出すとともに、県警に被害届を提出する予定という。
市によると、落書きされたのは西之丸正門の南壁面。柵に囲われた土手の先端にあり、一般客が入ることはできない。27日午後2時ごろに巡回中の警備員が発見した。
落書きは、人名や生年月日とみられる日付のほか、「漫画家志望」「警備あまい」などと書かれていた。鋭利なもので壁に彫られたとみられ、近くには釘が落ちていたという。
名古屋城の正門は、江戸時代には榎多門と呼ばれ、1891年の濃尾地震で倒壊。その後、江戸城の蓮池門を移築したが、太平洋戦争で天守とともに焼失した。正門は1959年に鉄筋コンクリ―トで再建された。
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル