「讃岐じゃない?」 ものづくりのDNA、対岸で進化するうどん文化

 「児島うどん」。瀬戸大橋で四国につながる本州の玄関口のまちで、こう銘打ったグルメマップを入手した。「讃岐じゃないの?」と突っ込まれそうだが、岡山県倉敷市の児島地区をうどん処(どころ)と大胆に紹介している。香川県の対岸に広がる繊維産業で発展したまち。うどんにも「ものづくり」のDNAが受け継がれているのか――。

 マップはA3を六つ折りにしたフルカラーで、2017年に児島商工会議所が発行。JR児島駅の観光案内所などで配布している。児島地区の地図上で、大手チェーン店を除く計14店を紹介している。

 「児島にとって讃岐は目と鼻の先……影響を受けないはずはありません」とは紹介文の一節。マップを裏返すと、各店の紹介と自信の一品の写真が並ぶ。今年7月までに第5版まで刷られている。

国産ジーンズの聖地 うどんは「最大勢力」

 学生服の生産や国産ジーンズの聖地として知られ、事業所や工場が立ち並ぶ児島地区。児島商議所によると100超の飲食店があるがうどん店は最大勢力という。なぜか。

 瀬戸大橋が開通した1988年に生まれた業務課係長の平尾尚之さん(35)は「詳しくはわからない」としつつ、教えてくれた話などを総合するとこうだ。

 高度経済成長に乗って繊維産…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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