「赤ちゃんポスト」設置を表明 東京・墨田の病院 都「連携が必要」

 東京都墨田区の賛育会病院(高本真一院長)が28日、親が育てられない子どもを匿名で預かる「赤ちゃんポスト」を来年度から始めると明らかにした。病院の担当者だけに身元を明かして出産する「内密出産」も始めるという。東京都福祉局は「法人だけでは完結しない話。まだ詳しい事業計画を聞いておらず、行政側との情報共有、連携が必要」(担当者)としている。

 病院を運営する社会福祉法人賛育会は、病院のホームページ(HP)に載せた「『赤ちゃんのいのちを守るプロジェクト』の開始について」で、予期しない妊娠や孤立出産に悩む女性の増加、乳児の遺棄事件の背景にある貧困や虐待などの社会課題解決のため、プロジェクトを開始すると説明。「妊娠SOS相談」にも取り組むという。

 同局によると、病院側からは5月に初めて連絡があり、これまでに複数回、病院側と都と区で打ち合わせをしてきたという。

 赤ちゃんポストや内密出産について法令に定められた手続きはない一方、子どもの戸籍を区市町村が作成したり、都などが設置する児童相談所で後に保護したりすることが考えられるため、担当者は「事業計画が提出されれば、内容を勘案し、都としての対応を考えていく」としている。

 このほかに、病院の建物を改…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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