「赤ちゃんポスト開設」と北海道の女性 「行政からは自粛要請」

 親が育てられない子を匿名で預かる「赤ちゃんポスト」を開設したと、北海道当別町の獣医師で公認心理師の坂本志麻氏(47)が13日、明らかにした。赤ちゃんポストは慈恵病院(熊本市)が2007年、全国で初めて開設しており、坂本氏は「国内2例目」としている。

 当別町内で報道陣の取材に応じた坂本氏によると、10日に運営を始めた。玄関先にベビー布団を置いた小部屋があり、匿名で赤ちゃんを預けることができるという。坂本氏は「子どもの命を救いたい」と開設の理由を語った。

 近隣の医療機関とは連携していないといい、医師が24時間対応する体制はない。北海道などの担当者からは、安全性や悪用されるリスクを指摘され、行政側との協議が終わるまで運営を自粛するよう求められた、と説明した。

 慈恵病院の蓮田健院長は取材に「安全なシステムであれば歓迎」としたうえで「産科や小児科との連携が前提だ」と指摘した。松尾一郎、堀越理菜)

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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