17日付で宮内庁長官に就任した西村泰彦氏(64)が同日、皇居内の宮内庁庁舎で記者会見し「責任の重さに、改めて身の引き締まる思い。皇室は日本の宝。お支えする立場として、微力ながら全力を尽くしたい」と抱負を述べた。
西村氏は警察庁出身。警視総監や内閣危機管理監を経て、平成28年9月から宮内庁次長を務め、官邸とのパイプ役として山本信一郎前長官(69)を支えた。西村氏は今後、政府で検討される安定的な皇位継承の確保などの課題について「わが国のあり方に大きな影響を与える重要な問題」とした上で、「政府が検討を進める過程で、宮内庁としても可能な限り協力したい」と述べた。
また、皇室が抱える問題について、療養が続いている皇后さまや、上皇ご夫妻をはじめ高齢の皇族方のご健康、ご体調の維持を挙げ、「医師団と十分連携をして、日程調整などに努めていきたい」との姿勢を示した。
これに先立ち、17日付で退任した山本前長官も同日会見し、「200年ぶりの譲位による代替わりを支えさせていただいたことは大変、光栄だった」と語った。
旧自治省出身の山本氏は平成24年6月に宮内庁次長に就任。28年9月から長官を務めた。山本氏は会見で、4月30日の上皇さまの譲位が近づくにつれ「国民の中から感謝と敬愛の気持ちが、うねりのように大きくなったことが強く印象に残っている」と回顧。5月1日に即位された天皇陛下と皇后さまについては「国民の中に親しく入って行かれる自然なお姿を肌で感じた」と振り返った。
また、今回の上皇さまの譲位に関し「プロセスを含め、今後の先例になり得るのではないか」との認識も示した。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース
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