「車で走るのが不便になる道」に 学校周辺で新たな交通事故対策進む

 交通事故を減らす新たな対策として、警察庁などが全国で普及を進める「ゾーン30プラス」が、香川県で初めて高松市伏石町の太田小学校周辺に導入された。警察による低速度規制に道路管理者によるハンプ(段差)やポストコーンの設置などを「プラス」して、「車で走りにくい道路」にするのがねらいだ。

 「ゾーン30プラス」の整備は、2021年に国土交通省と警察庁の主導で始まった。区域(ゾーン)内で最高速度30キロの速度規制をおこなう「ゾーン30」に加えて、道路管理者である地元自治体が、車がスピードを出しにくくする障害物を設置し、歩行者の安全を最優先に考えた道路に作り替える。車の通行量が減り、速度を落とした車のドライバーは歩行者や自転車を発見しやすくなるため、事故防止に効果があるという。22年度末時点で全国66カ所に整備された。

 太田小学校のある伏石町は近年、高松市のベッドタウンとして発展。同校の児童数748人(5月現在)で、地域住民の交通安全への意識も高い。ゾーン30プラスの整備は、車社会の利便性とは逆行し、住民の理解が欠かせないことから、同小周辺が「香川県内第1号」に選ばれたという。

 県内には、すでに区域内で低…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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