軽部理人
東京オリンピック(五輪)・パラリンピックの大会期間中、競技会場の最寄り駅で客の道案内などをする「シティキャスト」(ボランティア)のリーダー向けの研修会が22日、オンラインで開かれた。参加者からは「感染症対策を徹底しつつ、大会を盛り上げたい」との声が上がった。
都によると、ボランティアには約3万人が申し込んでおり、そのうち約1400人がリーダーに就く。
都は今年3月、ボランティア向けに感染予防マニュアルの概要版を作成。マスクやフェースガードの着用や、観客とのハイタッチなどの接触を控えること、大声を出さずに拡声機を使って案内することなどを求めている。
研修会では、こうした新型コロナ対策の説明を受けたり、リーダー同士がグループに分かれて意見交換をしたりした。
参加した女性は「マスクを着用していても、笑顔には気付いてもらえる。来場者も私たちも、皆が楽しい気分で過ごせる大会を目指したい」。別の女性は「(大会への)逆風はすごく、私の周りは大会を行わない方が良いと言う人が多い。だけどそのような状況だからこそ、何とか成功させたいと思っている」と述べた。
政府、都、大会組織委員会、国際オリンピック委員会(IOC)、国際パラリンピック委員会(IPC)の5者の代表者協議は、6月中にも観客の有無や上限数などを判断するとしている。都によると、仮に無観客となった場合でも、希望するボランティアには何らかの役割を担ってもらう予定だという。(軽部理人)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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