「広告収入に頼らず、政権や大企業に忖度(そんたく)しない」ことを旗印にしてきた「週刊金曜日」が、11月で創刊30周年を迎える。2日、東京都千代田区で「創刊記念大集会」が開かれる。同誌編集委員で作家の雨宮処凛(かりん)さん、弁護士の宇都宮健児さん、映画監督の想田和弘さん、元法政大総長の田中優子さん、ピアニスト崔善愛(チェソンエ)さんの5人が語り合う。
週刊金曜日は哲学者の久野収、作家の石牟礼道子、井上ひさし、椎名誠の各氏と、元朝日新聞記者の本多勝一、ニュースキャスター筑紫哲也の6氏を編集委員として、1993年11月5日に創刊。市民運動や環境の問題に取り組み、「買ってはいけない」企画など、大手企業の問題を多く扱ってきた。
文聖姫(ムンソンヒ)編集長は「小さな雑誌が30年続けられたのは読者のおかげ。私は在日コリアンの女性として差別や人権、平和、朝鮮半島の問題に力を入れていきたい」と語る。集会は2日午後6時から日本教育会館一ツ橋ホール(千代田区一ツ橋)で。参加費は前売り2千円、当日2500円。問い合わせは株式会社金曜日(03・5846・9001)へ。(編集委員・北野隆一)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Leave a Comment