遠藤和希
子どもの遊び声などへの一部住民の苦情がきっかけで4月末に廃止された長野市の青木島遊園地を巡り、長野市と市教育委員会は13日、近くにある青木島小学校内のプールを解体し、遊園地に代わる遊び場を整備する方針を明らかにした。公園を利用していた児童が通う青木島小の保護者向け説明会で、荻原健司市長らが遊び場の具体的な確保策を示した。
市と市教委の説明によると、公園を利用していた児童センターを同小学校内にある「子どもプラザ」に統合。児童センターに代わる場所として、できる限り早期に同小の集会室を改装して、校内の中庭や体育館とともに活用してもらう。また、来年1月ごろから校内のプールの解体を始め、跡地に遊具を設置した遊び場や駐車場を整備して地域の幼児にも開放するという。
荻原市長は、説明会で「(遊園地の)廃止は申し訳なかったが、充実した学びができるにはどうすればよいかを検討し、前に進んでいかなくてはならない」と話した。
保護者からは、解体に伴って民間施設などを活用するとしたプールの利用時間や、集会室を使っていた合唱練習への影響などについて質問があった。市はこの日、遊び場などの確保策として示した「青木島こども未来プラン」を保護者らの意見を踏まえて再検討し、遊び場などの整備費を12月補正予算に盛り込むことにしている。(遠藤和希)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル