中国を中心に感染が拡大している新型コロナウイルス。死者も増えており、日本でも感染例が確認された。そんな中、厚生労働省は1月26日、新型コロナウイルスに関するQ&Aと題したページを公開した。このページでは基本的な疑問への回答が用意されている。【BuzzFeed Japan / 千葉雄登】
ヒトからヒトへうつるの?
「新型コロナウイルス感染症の現状からは、中国国内ではヒトからヒトへの感染は認められるものの、ヒトからヒトへの感染の程度は明らかではありません」と厚労省はこの質問に回答。
その上で「過剰に心配することなく、風邪やインフルエンザと同様に、まずは咳エチケットや手洗い等の感染症対策を行うことが重要です」と呼びかけている。
潜伏期間はどのくらい?
潜伏期間は今のところ、はっきりと分かっていない。だが、「他のコロナウイルスの状況などから、最大14日程度と考えられています」という。
また感染を予防するために、咳エチケットや手洗いを行うようにと伝えている。
もしも武漢に滞在していたら…
もしも武漢に滞在したことがあり、入国から2週間の間に発熱や呼吸器症状がある場合には、マスクなどを着用した上で速やかに地域の保健所に連絡し、医療機関を受診する必要がある。
その際には武漢に滞在していたことを忘れず申告する必要がある。
感染拡大を防ぐために
感染の拡大を防ぐため、入国者・帰国者へのサーモグラフィー等による健康状態の確認に加え、健康カードの配布などを行っている。
「中国からの全ての航空便、客船において、入国時に健康カードの配布や、体調不良の場合及び解熱剤と咳止めを服薬している場合に検疫官に自己申告していただくよう呼びかけを行っています」
また、原因が明らかでない肺炎等の患者の早期把握にも努めているという。こうした対応については、国立感染症研究所の「新型コロナウイルス(2019-nCoV)」のガイドラインに詳しく掲載されている。
国民の関心に応えるため、ページを作成
厚生労働省健康局結核感染症課の担当者はBuzzFeed Newsの取材に、今回のようなQ&Aの公開は「特に多くの関心を集めている感染症に対して行っています」と語る。
担当部署には様々な問い合わせが寄せられているといい、基本的な一問一答を1つのページにまとめた。
これまでも、エボラ出血熱や中東呼吸症候群(MERS)などが話題となった際に、同様のページを公開したという。
「掲載されている情報はあくまで現在の情報です。今後、アップデートを行います」
厚労省は1月26日、以下のメッセージを出した。
「今後とも各関係機関と密に連携しながら、迅速で正確な情報提供に努めてまいります。国民の皆様におかれましては、過剰に心配することなく、マスクの着用や手洗いの徹底などの通常の感染症対策に努めていただくようお願いいたします」
「武漢市から帰国・入国される方におかれましては、咳や発熱等の症状がある場合には、検疫所で必ず申し出下さい。また、国内で症状が現れた場合は、マスクを着用するなどし、あらかじめ医療機関に連絡の上速やかに医療機関を受診していただきますよう、御協力をお願いします。なお、受診に当たっては、武漢市の滞在歴があることを申告してください」
千葉雄登
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