歌劇団が公表した報告書に対して、遺族側からは強い批判の声があがった。上級生(先輩劇団員)による女性へのパワハラを認めなかったことについて、14日に都内で会見した代理人弁護士は「事実認定と評価は失当(不当)だ」として再検証を求めた。
報告書を受けて、遺族側は調査が「劇団と上級生の責任を否定する方向に誘導している」と批判した。遺族側が調査委員会の聞き取りで説明したことや、提出したLINE(ライン)のやりとりを引用しなかった部分があると主張した。
また、上級生からヘアアイロンを当てられてやけどを負ったと主張した点も、報告書は「故意ではない」としたが、「故意性が仮になくとも、重過失は明白」と指摘、謝罪は不可欠だとした。
さらに「上級生が下級生を叱責(しっせき)するという劇団の慣行を無批判に受け入れ、指導の範囲内と評価した。タテの関係を過度に重視し、一時代前、二時代前といってもいい価値観に基づく思考だ」と、報告書のあり方自体を批判した。「端的にいえば、劇団が調査委員会を設置する前に述べていた内容、見解を追認するものである」と続けた。
劇団員の長時間活動を認定「意義ある」
一方、報告書の中で評価した…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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