「道路に川のように水が」 秋田県内で浸水被害や断水、店舗も休業

小幡淳一 滝沢隆史 根津弥

 秋田県内では16日も雨に見舞われ、広い範囲で浸水した。住宅の浸水被害や断水が相次ぎ、秋田市内の中心部でも商業施設が休業。秋田市教育委員会は、市立小中学校計60校について18日の臨時休校を決めた。

 浸水した車から男性の遺体が見つかった五城目町。現場近くで、馬場目川の様子を見ていた男性(78)は「昨夜は本当に恐ろしかった」と涙ぐんだ。「一時は道路なのか田んぼなのかわからない状態になった。まだ雨が降るようなので、同じことが起きないか心配」と話した。

 15日は親戚宅に身を寄せたという近くの女性(61)が16日朝、自宅に戻ると、室内にも浸水し、車はドアの真ん中辺りまで水につかっていた。「水が引いたので来たけど、何をすればいいのか。断水も困った。今は何も考えられません」

 住宅の浸水被害が大きかった秋田市広面地区に住む男性(59)は、15日午後2時ごろ、道路に川のように水が流れてくるのを見た。市内の娘の家に避難し、16日に自宅に戻ると、室内は泥だらけ。「こんなことは初めて。停電して冷蔵庫も使えない。しばらくは娘のところにお世話になるしかない」と話した。

 JR秋田駅周辺の商業施設では臨時休業が相次いだ。秋田駅ビル内のトピコとアルスを運営する秋田ステーションビルによると、両店は15日午後3時で営業を終了。従業員の出勤が困難で、食材の供給も滞ったことから、16日も休業した。17日も休業するといい、営業再開は早くても18日になる見通しという。秋田オーパ、西武秋田店も16日は休業した。(小幡淳一、滝沢隆史、根津弥)

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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