昨年7月の参院選広島選挙区をめぐる買収事件で、公職選挙法違反の罪に問われた前法相で衆院議員の河井克行被告(57)と妻で参院議員の案里被告(46)の公判が3日、東京地裁であり、案里議員の公設秘書の女性が「選挙スタッフへの指示は克行議員が出していた」と証言した。公判に出廷した証人は2人目。
検察側は公判で、克行議員が案里議員の選挙を仕切った「総括主宰者」に当たると主張。1日に出廷した克行議員の公設秘書の男性は「(克行議員は)選挙のあらゆる活動の最終責任者だった」と証言している。
この日の尋問で、女性は当時、事務所スタッフで、地元議員らに案里議員への支援依頼などをしていたと説明。夫妻から「重複した指示がなかった」ことなどから、克行議員が調整、指示していたとし、選挙を仕切っていたのは克行議員だと述べた。
公判では、夫妻が地元議員らに現金を配ったのは「選挙運動」だったかどうかが争点になっている。女性は、地元議員らへの支援依頼について問われ、「集票活動をしてほしいという意味」などと述べた。(後藤泰良)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Leave a Comment