高齢ドライバーの交通事故対策で、警察庁が19日に明らかにした道路交通法の改正試案に、運転技能検査(実車試験)と安全運転サポート車限定の免許の導入方針が盛り込まれた。高齢者による事故で家族を失った遺族は「悲惨な事故を減らせる実効性のある制度にしてほしい」と訴える。
さいたま市の稲垣智恵美さん(50)の長女聖菜(せいな)さん(当時15)は2015年12月23日、市道の左端を歩いていて後ろから来た車にはねられ、車と道路脇のポールに挟まれた。運転していたのは80歳の男性で、前方の渋滞の車列に接近中にブレーキとアクセルを踏み間違え、車を急加速させながらハンドルを左に切り、前部で聖菜さんに衝突した。
聖菜さんは搬送先の病院で亡く…
980円で月300本まで有料記事を読めるお得なシンプルコースのお申し込みはこちら
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル