「野生の生き物だから逃げて」 北海道の流氷に閉じ込められたシャチ

　北海道・知床半島の羅臼町沖で6日朝、シャチの群れが流氷に囲まれて立ち往生しているのが見つかった。「野生の生き物だから何とか逃げ切って欲しい」。地元でシャチや海鳥のなどを観察する観光船の関係者は、流氷に閉じ込められたシャチの安否を懸念した。

　知床ネイチャークルーズによると、閉じ込められたシャチは、数日前から羅臼町沖合を回遊していた20頭ほどの群れの一部とみられる。

　知床半島の南東側にあたる羅臼町の根室海峡では、6日早朝の時点では、沿岸付近の流氷に隙間があったが、その後、一気に流氷が近づいて来て、海面を埋め尽くした。このため、この日の流氷・バードウォッチングのクルーズは出港できなくなったという。

観察を続けたが…

　そんな時、「シャチが流氷に…