5月19日に福岡高裁であった、九州地方に避難した人が国と東電に損害賠償などを求めた訴訟の口頭弁論。傍聴席は空席が目立った。全国最多の原告が訴える「生業訴訟」の原告団事務局次長、服部崇さん(52)は原発訴訟の士気が低下していると危機感を抱き、思いを強くした。
「この国は変わらないといけない。そのためにも、これからも、支えていくのが使命だ」
国の責任を問う原発避難者らが、闘い続ける理由に迫ります。
東京電力福島第一原発事故をめぐり、全国各地に避難した人らが国と東電を訴えた原発集団訴訟。最高裁第二小法廷は先行した生業、群馬、千葉、愛媛の4訴訟について、昨年6月17日、国の責任を認めない判決を言い渡した。
服部さんはこの日、最高裁前…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル