宮崎市内で強化合宿を行うラグビー日本代表が18日、大阪府吹田市の事件で意識不明の重体となっている古瀬鈴之佑巡査(26)へエールを送ろうと立ち上がった。午前練習後に選手、スタッフ全員で「鈴之佑(すずのすけ)頑張れ!」と声をそろえ、撮影した動画を日本協会のツイッターに投稿。選手全員のサインを入れた代表ジャージーも届ける予定だ。
古瀬巡査は強豪・佐賀工を卒業後、東海大に進学。18年に大阪府警に採用された。小学生時代に福岡のラグビースクールで同学年だったフランカー布巻峻介(26=パナソニック)が中心となり、前夜にチーム全体へ呼びかけた。布巻は「事件の内容を聞くと恐ろしいけれど、生命力があるヤツ」と力を込め、大学の先輩にあたるフランカーのリーチ・マイケル主将(30=東芝)も「東海大だから、強いはず」と回復を願った。
42人の代表内には古瀬巡査の同学年が多い。高校の九州選抜候補で一緒になったSH流大(26=サントリー)は「同じラグビー仲間として、何かできるようなことがあればと思う」。福岡県中学校選抜で両WTBを組んだ福岡堅樹(26=パナソニック)は「中学の時は自分より(古瀬巡査の)足が速かった。また試合を見に来てほしい」と再会を心待ちにした。【松本航】
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