「長崎くんち」で知られる諏訪神社(長崎市上西山町)をめぐり、今年2月に死去した男性宮司が女性にセクハラをした疑いがあるなどとして争われていた3件の訴訟が和解した。宮司側の代理人弁護士らが22日、会見で明らかにした。和解は同日付。
諏訪神社をめぐっては、男性宮司(当時)に神社内でセクハラ行為をされたとして女性側が2022年1月、慰謝料1万円の支払いを求めて提訴。内容は、21年8月に宮司が女性の手を引き寄せてキスを求め、マスクを外そうとした、というもの。加えて数年前から飲食店で同席した際、宮司から太ももをなでられたり、神社内で「俺の愛人になれ」と言われたりするなどの被害を受けてきたと訴えていた。
一方の宮司側は「配慮の足りない言動で不快な思いをさせた女性に深くおわびする」としながら、「真実ではない」として真っ向から対立。訴訟では、「わいせつな言動はなかった」として請求棄却を求めていた。宮司側の代理人弁護士は、宮司と女性は当時、幅85センチの机を挟んで向かい合っていたと説明。宮司は高齢な上、腰やひざを痛めており、机越しに女性を引き寄せてキスを迫るのは物理的に不可能だと主張していた。
セクハラ疑惑をきっかけにした3件の訴訟と内部の確執。その経緯を記事の後半でまとめています。
宮司側の代理人弁護士によると22日、女性側が訴訟を取り下げたという。2、3カ月前から和解に向けて協議してきたとしている。
諏訪神社ではセクハラ問題を…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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